ゴーヤにみる 男性性と女性性の考察。

ゴーヤを育ててます。

 

ゴーヤは雄花と雌花があって

雌花が受粉すると、ゴーヤの実がなります。

 

ゴーヤの種を植え

芽がでて苗になり、どんどん成長して

やがて花が咲くようになるのですが

これが見事にオスばっかり。

まわりには カップリングできる相手もいないというのに

われ先に咲こうとするのです。

なんか、「がっついてる若い男の子」にも似て。

 

咲き誇る花は圧巻なのですが、

雄花の花の命は、半日ほどで

午後には 首からポロリと花を落し、討死しているのをみると

諸行無常を感じます。


ひと夏に何百も咲く雄花のうち、実際に雌花とカップリングできるのは

1パーセントにも満たないわけで・・・

雄花の蕾の形が精子に重なって見えてきます。 

 

雌花は半月ほど遅れて花をつけるようになりますが

雄花のようにやたらと蕾をつけません。
そのかわり 存在感は、すごい。

小っちゃいつぼみのときから 将来、ゴーヤの実になる部分を蓄えた状態で、
つまり 「女」を アピールするわけです。
つける花もオスのよりも小さいのですが 、受粉しても、雌花は花を落しません。
次世代につながる種をその胎内に宿して
はたまた、ニンゲンさんへ栄養をおすそ分けさせるために?
ゴーヤは どんどん成長するのです。

 

ひところ、我が家のグリーンカーテンには小ぶりながら6個の実がなっていました。

面白いなーと思うのは

ある程度、実をつけると もう、新しい雌花は咲かないのです。

そして、雄花も、徐々にその数を減らします。

 

あるものは食用に。あるものは種を取るかめに完熟させて

8月の終わりにすべての実を蔓から採り 
この夏のゴーヤは、これにて終了かな?とおもっていました。

 

ところが、残暑のせいか 

はぐくんでいたはずの次世代の命をもぎ取られた せいなのか

今季最大のゴーヤの実が 夏の終わりの現在も成長中です。

そして おもしろいことに、あんだけ出し惜しみしていた「雌花の蕾」を

かなりの高率でつけ始めたのです。

でも、雄花はもうあまり咲かないし、

これから秋に向ってゆく季節に蕾をつけても どこまで成長できるやら

時期を逸していると思わざるを得ない・・・。

 

「9月の雌花」の切迫感は、
これまたなんとなく 昨今の女性にも通じるところがあるような、ないような。
そんなこというと、同性・同世代をdisることにもなりかねないのだが。

 

自身の「ツキノモノ」が月に2回来るようになってしまう現実 を鑑みる。
それは、更年期が迫っている証拠。   

私の卵も 女性でいられるうちにもう一働きしたいと 
最後に あがいているのかも。

私自身も生物学的に、秋から冬にむかっているんだなーって 

やっぱり思ってしまうわけです。